CROQUIS

2005年8月26日 読書
高永 ひなこ

時々、ある作者さんのプチ・プ〜ムが来る時があります。あ、「私的に」ですよ、「世間的に」ではなくて。そして「プチ」です。出版されてるの全部欲しい、ではなく、ある程度読んでみたいというものです。
最近来てるのはこの高永ひなこさんともう一人(↑上に出します)。
高永さんのきっかけは先日出した「恋する暴君」 これが楽しくて。古本屋に行って数冊購入。
「チャレンジャーズ」を白泉社で描いてた頃(調べたら1996年頃だって。お〜そんなに前だったんだ?!)は画も話も好みからは遠かったので軽くスル〜してました。「リトル・バタフライ」でちょっと興味ひかれましたが、あんまり可愛すぎてやっぱりダメで。
恋する〜で他のも読んでみたいな〜と思い、これとリトル・バタフライの最終巻と、チャレンジャーズの3巻(恋する〜の二人が番外編で載ってた)を購入。
このクロッキ〜は大当たりだったなと。いえ、タイトルのCROQUISでは無くてこの中におさめられてる短編「僕の初恋について」の1と2がすっごい良かった。切ね〜〜!!って。うっかり弱ってる時に読んだら泣くかもしれないって感じ。
以下、思いっきりネタバレです。


1はトリたん視点。
キレイな思い出として記憶してたトリたん視点だけならまだ良かった。高2の時に同じクラスの優等生トリたんと、人気者のカモタ。カモタに彼女が出来たときに始めてトリたんは自分の気持ちを自覚、ああオレってあいつが好きだったのか〜。で、6年後の同窓会で再会、やっぱり二人はお似合いだと再確認、お互い携帯番号教えあって「後でご飯食おー」というカモタの能天気な誘いに手を振って別れる。
これで終わりなら良い。二人はこれっきり会わないのかもしれない、もしくは再び友達として付き合いが復活するかもしれない、と思う。
なのにカモタ視点の2〜〜っ。
カモーっ!なんであそこでゲロってるんだ。あんなヘマしないでいたらトリたんに告白してたんだろう! ぐわっ。カモ視点を読むとトリたんの切なさが際立ち過ぎて泣けそう。この6年間彼女とは別れたりくっついたりを繰り返し、そのうち結婚したいと思ってるだぁ?! なのにトリたんに携帯の番号聞いたりご飯に誘ってる時には、「俺は友達までやめるつもりは無かった、もしかして俺の気持ちに気づいてたのか?!いやまさか」とかモヤモヤ煮え切らん事をウダウダと〜! これはもう、二人はしばらくしたらご飯食べに行く約束して、それからよく会うようになり、二人して昔の気持ちが復活、今度こそ二人は付き合うんだーっ決まりー!!
と、大興奮。ほんと、それくらいトリたんが・・・トリたんがっっっ。

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